詰将棋を逆さにして解いたら変化が実感できた話【将棋上達の心】

         

どうも、ステハです。

詰将棋は将棋上達法の王道ですが、
詰将棋を上下逆にして自玉を詰ませるように解く、というのも
効果があると言われています。
(本記事では「逆さ詰将棋」と命名しておきます。)

今まで手を出してこなかった勉強法ですが、
ふとしたきっかけでやってみたので方法や体験談を書いてみます。

きっかけ

先日、このようなツイートをしました。

書いてあるとおり、このとき大会や練習対局で
自玉を過剰に受け続けて負けるということが続きました。

その理由は何かと考えてみると、
自玉の詰めろを「なんとなく」判断していたのが問題でした。

攻め合いになれば優勢な局面で、
これは詰めろっぽいからと受け続けているうちに
少しずつ差が詰まっていったのです。

そして、それは読みの力が足りなくて読みきれないのではなく
自玉の詰みを読むことに慣れていないのが原因だと考えました。

今まで詰将棋はたくさん解いてきたので、
相手玉の詰みを読むときにはしっかり頭が働き、
候補手をそれぞれ深く検討することができています。

しかし、自玉の詰みを読むときは、秒読みがあっても、
ぼんやりと危なそうと思うだけで読みを打ち切り
受けの手を考えたりしてしまっていました。

そこで、逆さ詰将棋の出番です。

やり方

やり方はシンプルで、
普段解いている詰将棋を上下逆にして解くだけです。

あとは普通の詰将棋と同じように解いていきます。

もう迷わない、詰将棋の解き方

こちらの記事ではなかなか解けなかったときに
初手だけ答えを見ることを推奨していますが、
逆さ詰将棋なら元の向きに戻すのも
案外すぐ解けたりして面白いです。

 

また、本を逆さにして読むのは少し恥ずかしい
という考え方もありますが、
ブックカバーで対応しましょう。

私は詰将棋本は電子書籍で買うので、
スマホを逆さにして解いていました。

バレたときの不審さはスマホに軍配でしょうが、
カメラの位置を手で隠して持てばそうそうバレません。

初めの一冊

私が逆さ詰将棋の初めの一冊に選んだのは
『内藤のカンタン詰将棋』です。

タイトルは初心者向けに見えますがなかなか手ごわく、
キレのある5手・7手詰が100問ずつ、
その他手数を隠して50問が収録されています。

250問でKindleなら1000円未満。
お買い得な逸品です。

とはいえ私にとっては比較的易しい一冊で、
普段ならサラサラと解いていきたいレベルです。

ここで少し逆さ詰将棋を体験してみてください。

後手の持駒:飛二 角 金三 銀三 桂三 香三 歩十四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂 ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ 銀v玉 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ 角v歩 ・v歩 ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 香|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 
手数=0    まで
後手の持駒:金 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
|v香 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩v角 ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ 玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛二 角 金三 銀三 桂三 香三 歩十四 
手数=0    まで
解答を表示

▲2二金△同玉▲3一銀不成△3三玉▲4二角成まで

△8八金▲同玉△7九銀不成▲7七玉△6八角成まで

 

問題は、『内藤のカンタン詰将棋』第一問。
一枚目が通常詰将棋、二枚目が逆さ詰将棋です。

二枚目の方が少し読みが遅くなる気がしないですか?

このようにして一冊解き終えたのですが、
結論としてとても時間がかかりました。

解いていても読み切る前に思考が止まってしまったりして、
明らかに慣れていないことが実感できました。

また、3分考えてわからなかった問題を
元の向きに戻したら5秒で解けたこともありました。

なかなか上手く行きませんが、新しいことをやっているのだから
嘆いていても仕方ありません。

どんどん練習を積んでいきます。

二冊目で変化が

私が二冊目に選んだのは、
『読みを鍛える7手詰200問』です。

こちらは『逆転の7手詰』の続編で、
中段玉や両王手など詰ませにくい問題が多いのが特徴。

セオリー通り、一冊目と比べて
難易度の高いものにレベルアップしていきます。

後手の持駒:角 金 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・v角 ・ ・|七
| ・ 歩 ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・|八
| ・ 桂v飛 銀 ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 金三 銀三 桂三 香四 歩十六 
手数=0    まで
解答を表示

△7八飛成▲同銀△4九角▲6八玉△5九角成▲同玉△5八金まで

 

本書の第一問で、再び力試しをしてみましょう。

今度は逆さ詰将棋のみです。

 

さて、本書を解き進めているうちに明確な変化に気づきました。

一冊目より難しいはずの本書ですが、
一冊目と同じか、むしろそれより速いペースで解けていました。

つまり、集中的に取り組むことで
二冊目にしてすでに慣れてきていたのです。

結局本書は10日足らずで読破。

特に何日以内に読み切ろうと気張ることもなく
7手詰1日20問を無理なくこなせました。

なんとなく苦手意識があって遠ざけていた勉強法だったので
思わぬ成果と言えそうです。

弱点を分析して補うというマインド

その後は三冊目の5~9手詰本も読破したりして、
逆さ詰将棋の練習を続けています。

じゃあ実戦は強くなったのか、と言われると
何とも言えないところですが、
効果が出ることを期待してやり続けていきたいと思います。

 

さて、実はこの記事で伝えたかったことは
「逆さ詰将棋をやろう!」ということではありません。

もちろん手軽にできるので試してみてほしいのですが、
本当に大事なのは
「自分の将棋を分析し、弱点を考え、それを補うために勉強する」
という考え方だと思っています。

将棋の上達法には型として
「詰将棋」「次の一手」「棋譜並べ」などがありますが、
どれをどれくらいやるのかを決めるのは自分です。

今回取り上げたのは少し変わった勉強法ですが、
自玉の詰みをちゃんと読むようにしよう、という目的がありました。

目的を持って勉強することで臨場感が出るし、やる気も出る、というのは
どんな勉強法にしても言えることです。

この目的を、ある人は「心」と表現していました。

どんな勉強をするにしろ
その勉強法自体が大事なのではなく、
「心」が最も重要で
「心」さえあれば凝った勉強法がなくても強くなる、と。

 

的確な表現だなと思います。

 

私も、ただ漫然と勉強するのではなく
どんな勉強をすれば強くなるんだろうと
常に考えながら日々勉強していきたいです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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