【棋書選び】良い定跡書を見抜くための6つのポイント

         

書店の将棋コーナーに行くと、たくさんの棋書が並んでいます。

 

自分に合った詰将棋の本の選び方は、こちらで紹介しました。

 

しかし、序盤の本が欲しいと思って戦法名で検索してみると、

同じ戦法でもいろんな本があり、悩んでしまいます。

 

私は定跡書だけで3桁台の数の棋書を読んできましたが、

やはり良いもの、悪いものがありました。

 

そんな中でも良い序盤の棋書を見つけて買うために、良い棋書の条件をお話しします。

 

 

将棋上達の本質は

「強い人から知識や感覚を盗むこと」

であることは、こちらのページでお話しました。

 

強くなるために必要なたった一つの考え方

 

 

これを裏返して、良い棋書かどうかを判断する基準は、

 

「著者の知識や感覚をどれだけ効率よく吸収できるか」

 

という一言にまとめることができます。

 

このままではちょっと抽象的すぎるので、

具体的に分割してみると、以下のようなポイントにまとめられます。

 

  • 文章・レイアウトが見やすい
  • 流れがわかりやすい
  • 大局観や手の意味を言語化している
  • 体系的に網羅されている
  • 使える変化が多い
  • 読者のレベルに合った解説

 

それぞれ解説していきます。

 

文章・レイアウトが見やすい

 

どうでも良いようで大事なところです。

文章が下手だったり、レイアウトがわかりにくいことは、

知識の吸収を妨げる要因になってしまいます。

 

大手出版社から出版されている本ならほとんど大丈夫ですが、

凝ったフォントや盤面図が採用されていることもあります。

 

また、kindleなどで個人出版されている本は、まったくレイアウトが違うこともあります。

 

 

無料サンプルを見るなどして、見やすいか確かめてみると良いでしょう。

 

 

流れがわかりやすい

 

本の中では様々な手が解説されていきますが、

なぜその手を考えていくのか?

が伝わるかどうかも大事なポイントです。

 

あの手では〇〇といった問題があった、

ではこちらの手ではどうだろうか、というように、

論理的に手順が示されていると、理解も早まります。

 

 

大局観や手の意味を言語化している

 

流れを説明するときに役立つのが、言語化です。

 

局面を分析し、今どういう状況なのかを把握することで、

どういう方針で指すべきなのか、

具体的にどんな手が候補手になるのか、

といったことが伝わってきます。

 

また、戦法全体を通して

どうなれば成功か、どうなると失敗か、が伝わってきます。

 

この部分が、著者の感覚が最も反映されるところであり、

序盤系棋書で最も重要な部分です。

 

 

体系的に網羅されている

 

当然ながら、様々な変化を網羅していた方が、

感覚として吸収できる部分は増え、実戦にも役立ちます。

 

一つの変化を深く掘ることも大事ですが、

やりすぎると具体的になり、

その戦法のエッセンスからは遠い解説になってしまいます。

 

バランスの取れた構成が大切です。

 

使える変化が多い

 

これは意外とよくあることなのですが、

例えば〇〇戦法対策の本の中に、

〇〇戦法を撃退する手法が3つも載っていることがあります。

 

これは読者からしてみれば、

内容の1/3しか使える変化がないことになってしまいます。

 

もちろん序盤を考える中で、比較吟味は大切です。

それによって、戦法の急所や指し方が見えてきます。

 

しかし、そういうレベルではないほど根本的に違うような

作戦の分岐をしているときがあります。

 

どうしても言及する必要があったなら、

どこかで軽く触れるだけにしてほしいなあと感じてしまいます。

 

2/3は実戦で一切使わない変化、というのは

3つの対策を吟味して選択できるというメリットを考慮しても、

痛すぎるデメリットだと思います。

 

ちなみに、これは〇〇戦法を使う側の人からすれば

3/3を活かせるということになり、

むしろ〇〇戦法使いの人が買うべき本だったとも言えます。

 

タイトルやキャッチコピーに騙されず、

目次を見て内容を確認する姿勢が重要です。

 

読者のレベルに合った解説

 

どのレベルの読者を想定するかによって、

必要な解説のレベルも変わってきます。

 

級位者向けの棋書で有段者レベルの解説はNG

ということももちろんありますが、

始めの一冊として買ってみたら、

事前知識がないと全く読めなかった、

というようなこともあります。

 

実は私も初めのころにこの失敗をしました。

 

序盤の全体像が全く見えていない級位者時代に

とりあえず色んな戦型が載っている本を買ってみたところ、

どれも専門的な内容で、まったく読めませんでした。

 

結局その本は有段者になるまで、本棚の隅で熟成されることになりました。

 

有段者になってから読んでみると、良い本だと気づいたのですが笑

 

 

棋書にはレベルというものがあります。

 

対象棋力が定まっていないダメな本というのは稀なので、

必ず対象棋力をチェックし、

自分に合った棋書を読むようにしましょう。

 

 

良い棋書の条件を解説していきました。

 

このようなポイントを押さえたうえで、口コミを調べたり立ち読みをすれば、

良い定跡書を見つけられる確率は格段に高まります。

 

また、名著と呼ばれる棋書はこのような条件を全て満たしています。

 

こちらのページで紹介してるので、参考にしてみてください。

 

推奨教材

 

ぜひとも、素晴らしい定跡書を手に取り、棋力を向上させてくださいね。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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