将棋で極限に集中する方法とその訓練【フロー状態】

         

突然ですが、あなたは対局中、集中できていますか?

 

自信をもってYESとは答えられないのではないかと思います。

 

 

人間が極度に集中している状態を

「フロー」「ゾーン」などと言いますが、

将棋でフローに入るにはどうすればいいかを徹底的に考察してみました。

 

フローとは何か

まず、フローとはどのようなものでしょうか。

Wikipediaから引用してみます。

 

フロー(英: Flow)とは、人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。ゾーンピークエクスペリエンス無我の境地、忘我状態とも呼ばれる。心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱され、その概念は、あらゆる分野に渡って広く論及されている。

 

※この記事ではミハイ・チクセントミハイさんの命名を尊重し、フローという言葉を使います。

 

プロ棋士が一手に何十分も考えているのを見たことがあると思いますが、

そのときプロ棋士はこのフロー状態であると考えられます。

 

私たちアマチュアも、たとえ何十分と考えることはなくても、

対局中にフローに入り、集中できるようになりたいですね。

 

 

フローの8つの構成要素

ミハイ・チクセントミハイさんはフロー理論において、

フローの構成要素8つ紹介してくれています。

Wikipediaには小難しく書かれているので、簡潔に書いてみたいと思います。

 

  1. 明確な目的があり、手段と結果が見通せる
  2. その活動だけに集中している
  3. 我を忘れた状態になる
  4. そのことをしているとき、時間が短く感じる
  5. 活動への反応がすぐに返ってくる
  6. 易しすぎず難しすぎない
  7. 自分で状況をコントロールする感覚がある
  8. 報酬ではなく、活動に価値を見出せている

 

 

どれも納得できるものばかりだと思います。

 

構成要素というと難しいですが、

上のようなことを多く感じている活動ほど、

フローに入りやすいということです。

 

逆に言えば、

上のような条件を多く満たすようにすれば、

フローに入りやすくなるともいえます。

 

それでは、これらの構成要素の解説も交えながら、

将棋でフローに入るための工夫を考えていきたいと思います。

 

 

将棋でフロー状態に入る方法

1.目的・手段がわかり、結果が予想できる

将棋をするときの目的は勝つこと(細かく見れば好手を指すこと)であり、

そのための手段は考えることで、結果も読みの中で良そうすることができます。

 

対局中は形勢判断もしながら、

相手の手まできちんと考えるようにしましょう。

 

2.その活動だけに集中している

将棋を指しながらテレビを見たり音楽を聴いていると、フローには入れません。

 

将棋をやるときは将棋しかやらない、と決めましょう。

 

集中したいときは、好きな音楽でもNGです。

 

3.我を忘れた状態になる

我を忘れた状態になるということは、自分を客観的に見れなくなるということです。

 

例えば面白い映画を見ているときに、

「オレ、見入って口が開いちゃってるよ」

なんてことは考えないし、気づかないと思います。

 

これは意識して行うことはできません。

(というか、意識してしまったらアウトです。)

 

フローに入った結果得られるものですね。

 

4.そのことをしているとき、時間が短く感じる

楽しい授業はすぐ終わり、退屈な授業は長く感じた経験は誰にでもあるでしょう。

 

私も部活で、将棋を指していたら食堂が閉まっていたということはよくありました。

 

意識するのは難しいですが、

将棋が好きな人なら誰でも体感する現象だと思います。

 

5.活動への反応がすぐに返ってくる

いわゆるフィードバックというもので、

自分が起こした行動に対する評価などがすぐに返ってくるものほど

挑戦したり工夫したりしようという気が起こるものです。

 

子供が何時間もRPGゲームで遊ぶのは一種のフロー状態ですが、

自分の判断ですぐに結果がわかる(敵が倒せるなど)からです。

 

 

将棋は相手がおり、自分が指すと手が返ってきます。

 

その手を見れば、先ほどの自分の指し手が良かったかどうかは

おおよその見当がつきます。

 

しっかりと読みを入れて将棋を指すことで、

この条件は自然と満たされるでしょう。

 

6.易しすぎず難しすぎない

これは満たすのが難しい条件です。

 

どんな棋力の人でも、

相手の詰みが読み切れそうな局面ならやる気が出ますし、

相手が入玉寸前で盤面がごちゃごちゃしていると読む気がなくなる者です。

 

こればかりは実戦ですから、どんな局面になるかはわかりません。

 

どんな局面でも集中できるよう、諦めない気持ちを持ちましょう。

 

7.自分で状況をコントロールする感覚がある

自分で状況をコントロールする感覚とは、

物事の全体を把握し、自分の望む方向に動かすことができるという感覚です。

 

これはまさに将棋にピタリと当てはまる条件と言えます。

 

将棋は自分が手を決めると、その通りに盤面が動き、

決して他の人の意思や運に左右されることはありません。

 

これは将棋の良いところであり、面白いところです。

 

8.報酬ではなく、活動に価値を見出せている

将棋が楽しくてやっている子供と、

将棋で勝ったらもらえるご褒美を目当てにやっている子供。

 

将棋に集中できるのは、圧倒的に一人目の子供です。

 

何かしらの報酬を目当てに将棋をすることは少ないでしょうが、

これもやはり、将棋が好きになれば自然に満たされる条件でしょう。

 

 

 

フローを構成する8つの要素を見ていきました。

 

こう見ると、将棋はフローに入れるようになる確率がかなり高い競技といえますね。

 

最後に、将棋でフローに入る練習としても最も効果的な方法を紹介します。

 

 

フローに入る練習には詰将棋が最適

 

フローに入る練習として最も有効なのは、詰将棋です。

 

詰将棋は上達法の王道であり、その効果は以前に紹介しました。

【将棋上達法の王道】詰将棋を解くと強くなる10の理由

実は詰将棋が、上で紹介した

フローの構成要素を満たすのにぴったりなのです。

 

まず、相手玉を詰ませるという目的が明確に決まっており、

何を読めばいいのかが明快です。

 

次に、ページをめくれば正解手順があるので、

自分の考えが正しかったかがすぐに確認できます。

 

最後に、自分で難易度を調整できるので、

自分が飽きず投げ出さないちょうどよいものを選べます。

 

 

このように、詰将棋でフローに入る練習をしておけば、

実戦でフローに入れるようになる確率は高まります。

 

詰将棋も実戦と同じように真剣に解いていくようにしましょう。

上達法、まとめました

私の将棋の実力は、アマチュアの五段です。

ここまで達するにはたくさんの苦労がありましたが、
おかげでいろいろな財産を手に入れました。

大会やプロの観戦を楽しんだり、
たくさんの将棋友達が出来たり、
何でも成し遂げられる自信がついたり…

この経験から、将棋はやっぱり
強くなればなるほど楽しいと思います。

でも実際は、将棋は難しいと
すぐに諦めてしまう人が多いです。

確かに私もここまで来るのに時間がかかり、
振り返っても無駄なことをしてきました。

だからこそあなたには、正しい勉強法を学んで
最速で上達してほしいと思います。

そして、将棋を楽しむ人が増えていけば
将棋界も活性化して、もっと楽しくなっていく
と本気で思っています。

そういった理念から、
将棋の上達法をわかりやすくまとめました。

サクッと読める内容なので
興味があれば読んでみてください。

→「将棋上達への道しるべ」を読んでみる

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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