有段者、高段者の世界

ここでは、あなたに目標を設定してほしいと思います。

 

将棋を勉強する上でもっとも重要な考え方は

「目的・目標を明確化すること」

です。

 

これは一冊を読むときにも考えてほしいことなのですが、

なぜ自分はその本を読むのか?

という目的を明確化する必要があります。

 

覚えておいてほしいのは、

目的が明確で具体的であるほど、

勉強の効率、吸収率は上がるということです。

 

 

たとえば、

明日どうしても倒したい相手と戦うために新しい定跡を覚えるとしてるA君と、

道場に来て暇だったからそこらへんにある本を手に取ったB君。

 

同じ本でも、どちらのほうが吸収率が高いかは明白だと思います。

 

 

これは長い目で、あるいは大きな目で見ても同じことで、

人は目標をしっかり持っているほど、真剣な努力ができるのです。

 

そして、その目標は高く持ってほしいと思っています。

 

 

 

あなたが将棋の上達に真摯に取り組んだとすれば、

その先にあるのは、有段者、そして高段者の世界です。

 

 

私は将棋で高段者と言われる実力になるまで、

相当の時間と努力を要しました。

 

それでも、高段者になれて良かったと心から思っています。

 

将棋を観ても指しても楽しめる

 

一番わかりやすい楽しみ方は、やはり将棋を指すことだと思います。

 

将棋の棋力分布というのはピラミッド式で、

当然ながら一番強いプロが一番少なく、

高段者、有段者、級位者…と続いていきます。

 

高段者ともなると、

将棋人口の上位1%以上にいると言えます。

 

今まで手も足もでなかった強い人に勝てるようになったり、

また互角だった相手に勝ち越せるようになっていったりと、

他の人たちのはるか先へ進むことができ、

仲間たちには羨望の目を向けられます。

 

 

 

また、プロの将棋を観戦するときも、

棋力があればさらに楽しむことができます。

 

高段者は、プロの指し手を見れば

おおよその狙いや心理状態がわかります。

 

また、しっかりと読みを入れて、

指し手の奥深さに感嘆することもできます。

 

今では中継が充実し、注目局には解説がつくようになりました。

 

しかし、自分ひとりでプロの気持ちがわかる楽しさは

どんなものにも代えられないものです。

 

一生涯の趣味

高段者になって、当然将棋はもっと楽しくなりましたが、

将棋の世界以外でも、将棋をやっていて良かったと思うことがたくさんあります。

 

まず、将棋は一生涯の趣味になります。

 

 

たとえばバスケットボールなどのスポーツは、

年老いていくとだんだんやるのが辛くなっていきます。

 

また、男女間でも身体能力に明確な差があります。

 

 

しかし、将棋のような知のスポーツであれば、

老若男女問わずだれもが楽しむことができます。

 

男女の能力差なんて話も聞きますが、それはプロレベルの話。

 

お年寄りより若者の方が強い、なんていうことも

努力次第でなんとでもなるゲームです。

 

人がみな同じフィールドで戦える将棋は、

まさに知のスポーツだな、と思います。

 

たくさんの仲間

 

将棋をやっていて一番良かったことは、実はこれかもしれません。

 

私が中学生のころ、同級生が大会でいろんな人と話していました。

 

何でいろんな人と話してるの?ときいてみると、

みんな小学校の時に大会でよく会ってたから自然と友達になった、と言われました。

 

そんなネットワークを持っていなかった私は随分と羨ましく思ったものですが、

今となってはそちら側にいる人間です。

 

何度も全国大会などに出るうちに、

SNSを通じてのつながりが増えていき、

今では時間が合う時にご飯を食べに行ったりしています。

 

大会の帰りにはお店に寄って、

上位に食い込んだ選手を祝ったり、感想戦をしたり、

ときにはテーブルの上に将棋盤を広げてリレー将棋が始まったりと、

とても楽しい時間を過ごすことができます。

 

 

これはSNS世代に限った話ではなく、

例えばアマ日本一経験者の方々は口をそろえて、

アマ強豪たちとの交流が楽しいと言っています。

 

棋力が高いほど、様々な将棋イベントで集まるようになり、

仲間との交流が増えるみたいです。

 

 

他人からの目が変わる

 

これはかなり後からついてきたことなのですが、

将棋で結果を残すことで、他人からの目が変わりました。

 

 

まず、「趣味はなんですか?」という様々な場面で定番の問いに、

「将棋です」と迷いなく答えられるようになりました。

 

将棋が暗いイメージを持っていたのも昔の話、

今では多くのプロの活躍はテレビ露出により、

将棋してる人は賢い、というイメージが出来上がっています。

 

 

さらに話題が続いて、好成績を収めていたという話になると、

より相手の目の色が変わります。

 

やはり、人に堂々といえる趣味と実績を一つ持つことは、

生きる上での自信にもなるなあ、と思います。

 

 

 

 

ここまで、有段者、高段者の世界を見てきました。

 

将棋は強くなくても楽しめる、と、昔の私もそう思っていました。

 

しかし今なら自信をもって、

時間をかけてでも強くなった方が将棋を楽しめる、と言えます。

 

あなたがどちらを選ぶかは、もちろん自由です。

 

それでは、あなたが将棋を満喫できる日が来るのを楽しみにしています。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

1.将棋上達の基礎知識

2.強くなるために必要なたった一つの考え方

3.もう迷わない、詰将棋の解き方

4.有段者、高段者の世界

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